古き良き上司との再会②

古き良き上司との再会

健康促進部の事務職も慣れてきた頃に周りが見えだしてきた。毎回の事だが、新しい仕事を始めてまもなくは自分の仕事で一生懸命過ぎてなかなか外の事に気が付かない。いつも仕事を覚えた頃になるとなんとなく周囲の雰囲気と同僚の仕事内容や仕方などが見えてくるもの。

疑問が沸いてきたのは、健康促進部は他の部署の左遷組がよくやって来ることだった。

NHSで仕事をしていると、やはり何か手に職が有る人々が多い。看護婦や、他のAllied Health Professionalsと言って医療関連専門家だ。NHSのウェブサイトには下記の16職種が有ると記してあります。

  1. Art Therapists アートセラピースト
  2. Drama therapists ドラマセラピスト
  3. Music therapists ミュージックセラピスト
  4. Chiropodists/podiatrists 足病医
  5. Dietitians 栄養士
  6. Occupational therapists 作業療法士
  7. Operating Department Practitioners 手術室で働く医療スタッフ
  8. Orthoptists 視能訓練士
  9. Osteopaths 整骨療法士
  10. Paramedics 救急医療士
  11. Physiotherapists 理学療法士
  12. Prosthetists and Orthotists 義肢装具士
  13. Radiographers 放射線技師
  14. Speech and language therapists 言語聴覚療法士

これらの職に就くには、各自免許が必要となる。そうでない職種で有る方々が左遷された時に、いわゆる墓場的な存在となってしまったのが健康促進部だった。健康促進部で働くのには特に免許は必要ない。しかも、NHSは仕事が出来ない位ではなかなか首にはならないのだ。首になってしまう行動といえば、患者さんと何らかの関係を持ってしまう。または、個人情報を漏らしてしまった時。

というわけで、良い人材が欲しくても、こういった左遷組が健康促進部に廻されて来るのでなかなか昇進もしたいが出来ないという事にもなるのだ。

私は8人のチームをサポートする事務職で、その中で唯一のAllied Health ProfessionalであるDietitianのパムという女性、当時50歳台だったと思うが彼女はとてもいい人だった。感じの良い人で皆に好かれていたと思う。

働き始めて1年位経った頃に、部署の頭であるジェーンという女性が私達のオフィスで働き始めた。以前は他のオフィスで働いていたが、彼女の家に近いオフィスに変更したらしい。因みに、Devon州の面積が広いので健康促進部は州の北、中心と南にオフィスがあったからオフィス間の行き来は良くあったのだ。

そのジェーンはなぜか私とはとてもフレンドリーだった。日本の文化にも興味が有り、彼女の娘が韓国で英語を教えていたが、韓国では何かにつけて、「キムチ食べなさい。」と言われていたらしい。しかし、日本に行った経験はとても良いものだったと言われた。日本人としてこう言われたら嬉しいものです。

今思えば、自分で言うのも何ですが、私はぼちぼち仕事が出来たから好かれていたのではないかと思う。チームは左遷組もチラホラだが、マネージャーは仕事が出来る人っぽかった。しかし、マネージャーのすぐ下で働く2人がどうも仕事ではパッとしない感じ。

残念ながら、私はその仕事が出来ないが自分より給料を多くもらっている人々に除け者扱いされるはめになる。今思えば私ももっと外交的なスキルが必要だったと思う。

小さな事だが職場での除け者扱いがエスカレーションし、精神的に病んでしまったので、苦渋の選択だが、自分の健康の為に、仕事は当分療養の為休むこととなった。頑張ってしまう性格なので、なかなかここに至るまでは時間がかかり過ぎて、結構精神的に参っていた。

ここをくぐり抜けるのも実際には自分ではあるが、サポートしてくれたのもジャシンタであった。

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