古き良き上司との再会①

古き良き上司との再会

イギリスの国民保険サービス、NHSで働いてもう18年になる。思ってみれば、恐ろしい位長い時間だ。

働き始めた頃は、NHSで出会う上司を日本の上司と良く比べたものだった。けれども、イギリス人と日本人の働き方からしてそもそも違い、しかも日本ではプライベートセクター、民間企業でのみ働いたことがあった。けれど、NHSは言ってみれば御上の仕事である。そう、税金で給料が賄われているのだから、日本で言えば市役所勤めみないなもの。

となると、またもや働き方は違う。

そんな中でも、一際優れた上司に出会ったのは、NHSで働き始めて4年目頃の事だった。

始めは病院で働いていた私ですが、部署移動をして、自分の興味が余り無いOrthotics、日本語では義肢装具の部署で単純作業と、マンチェスター出身のおばちゃんや、個性的なガラの悪いお姉さんと働いていました。そんな中、健康促進部での事務職を自宅から近くしかも給料が良い仕事の求人を見つけて応募したところ、幸いに採用していただいた。その時の面接もしてくれた上司。

少し話はズレますが、NHSでの面接は今までいつも3人の面接官がいました。これは結構シニアなポジション、高給な仕事でも3人のパネラーが一般的なようです。

そう、その中の一人、スコットランド人のジャシンタ。
ジャシンタはとても頭が良い、inteligentで、彼女から来るeメールは大文字で始める所が小文字のままだったりとか、英語の書き方も独特で偶に何回か読まないと内容がわからなかったり。そして、喋るとなると、スコットランドでもグラスゴーのアクセントが強くって何言ってんの???となることが多々だった。

しかし彼女の仕事ぶりと、人をマネージするスキルは今までに無くずば抜けている。彼女は回りくどい事も言わなければ、物事をオブラートに包んだこともしない。はっきりしている、分かりやすい。マネージャーだから、スタッフの事を噂はしないが、人を見る目も良い。しかし、それが嫌な人も結構いるのだ。しかも、イギリスは地域によって人柄が違い、この辺り南の方の人々は、はっきりものを言わないのは普通である。英語で言う、stand-offishで、マナーは良いがあまり愛想良くないといったところだろうか。

イギリスで働いて実はあまりイギリス人の働き方を尊敬することは無かったが、彼女に出会ってその気持ちが変わった。

健康促進部の仕事はやはり自分の興味が有ることだから、以前よりも内容は楽しかった。2型糖尿病患者の為のクラスを設定して患者を呼んだり、禁煙のサポートなどの予約などの事務職から始めた。

毎度の事ながら、オフィスに他の部署の方々もいらっしゃるけれど、私だけが外国人、しかも皆さん白人だった。しかし、少しした所で、健康促進部にイギリス人だけれどパキスタンの両親を持つ女性や、他の部署のインド人の方々が見え始めて、少し安心したのを覚えている。私だけじゃない、白人じゃないのは。なんせ、この田舎では町を歩いても白人しか見ないのが普通である。

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