イギリスの医療制度

イギリスの医療制度

イギリスは実は、4つの地域から構成されているのを皆さんはご存じでしょうか?
医療制度の話なのに、地理から始まっちゃいますが、医療制度も地域によって違いがあるのです。

国民保険サービス、National Health Serviceと言われる位なので、皆さんどこに住んでいても同じ医療が提供されていると思いませんか? まあ、ある程度のスタンダードは有りますが、住んでいる地域によって多少のサービスは異なります。 

General Practitioners (GP) Surgery 、皆さんが医者にかかるにあたってまずは最初に連絡を取る、いわゆる町医者、ファミリードクターとも日本語では言われますが、どこも同じだと思っていませんか?

まずは、イギリスの地域ですが、イングランド、ウェールズ、スコットランドとノーザンアイルランド地方に分けられています。 私はイングランドに住んでいるので、他の地域は詳しくはわかりませんが、まず、イングランドの中では、Choose and Bookという制度が有り、どこでも好きな地域の専門医に掛かることが出来ます。 ウェールズに住所がある方はイングランドの専門医には掛かれません。という具合です。

そんな必要あるの? と思われるかも知れませんが、日本でも、あそこの大学病院にいい先生が居るとかで少し遠方の医療に掛かることも有りますよね。それと同じです。 

ただ、自分のGPからの紹介状は必要ですが、GPからの紹介状を待たなくても、自分で腕の良い専門医を見つけて、GPに紹介状を書いてもらうことが出来るのです。

基本的には、イングランドの医療費は、医者にかかった時に費用はかかりません。普段仕事をしているのであれば、医者にかかる費用は収入の一定額が天引きされ、医療費に使われます。これは医者にどんなけかかろうが、全くかからなかろうが、同じ金額となります。

ですので、他地域の専門医に掛かるのも、(イングランド内で有れば)診察や治療に患者は費用を払うことは、NHSの医療提供であれば有りません。

しかし、NHSの病院内、しかもNHSの専門医がプライベートとして働いていることも有ります。多くの場合は、NHSの専門医がプライベートの病院で働いますが、プライベートの病院に必要な施設が無い場合は、NHSの施設を使うことになります。この場合は、患者は治療費を払っています。

なぜ無料のサービスが有るのにわざわざお金を払うの? と思われるでしょうが、イングランドでは、治療が必要になっても、待ち時間が長くなることが多く(数か月からそれ以上の長期)、待ちたくない、そしてお金が有る方々は早く治療をするためにプライベートでお金を払います。

又、専門医ですが、日本と同じく地方よりも都会の方が腕のいい専門医が居ます。イングランドでは、ロンドンやオックスフォードなどに良い先生が集中しています。 これはなぜかと言うと、やはり名門で有ることと、リサーチなどが盛んにされていて、最先端の治療が受けられます。

因みに、地方、私の住んでいる田舎となると、定年に近くなった専門医や医者が引っ越してくることがよくあるようです。また、なかなか田舎には専門医がやってきてくれないのが現状で、求人をかけても応募が無い状態のことが多々です。これは医者に限ったことでは無く、他の医療スタッフも同じです。

また、GP Surgeryは各Surgeryが単体経営をしていました。ここ数年前にPrimary Care Networkという制度が出来、近くの町医者2-4か所が一つのネットワークとなり、サービス提供を共有するという動きが出てはきました。しかし、やはり未だにサービス提供の度合いなどは各GP Surgeryのマネージャーと、GPが決めているので、各GP Surgeryにはサービス提供の違いが有ります。

それでも一応NHSと言われていますので、国の経営ですし、NHS Englandから経営費や、どんなスタンダードでサービス提供を進めるなどの支持は各州の、NHS Clinical Commissioning Group (こちらで地域に見合った医療提供サービスを運営します。州に有る全てのGP Surgeryや、病院の管理と、地域コミュニティの医療の業務委託サービスをします。経営費の管理やサービス向上、与えられたターゲットの管理も含みます。)

各病院も、単体経営となっていますので、近くに有るからと言って、NHSの病院は同じでは在りません。 ただ、国からのスタンダードは満たした医療提供サービスとなっています。

余談ですが、患者が地元以外の医療にNHSで掛かった場合は、患者に費用は掛かりませんが、NHS内で費用が動きます。 各州に予算が与えられていますからね。

コメント

タイトルとURLをコピーしました